微妙な加減
長崎の老舗・松翁軒ひと口に生焼けパォン・デ・ローといっても作られているところ、レシピはさまざま。私がとくに日本のカステラに味が近いと思うのは、ボルトの南に位置するオヴァールという町のものです。
長崎の老舗・松翁軒の山口社長は、このオヴァールの生焼けパォン・デ・ローを味見されたとき、初めに「ほおー」と感心され、「子供のころ食べた焼き損ないのカステラによく似とります」と、感想をおっしゃっていました。
ただ、オヴァールで作られたパォン・デ・ローだからといって、微妙な塩加減、火加減によって皆同じ味ではありません。
ま、当然ですよね。
ただ、もしこれらの生焼けパォン・デ・ローを科学して「生焼けの状態をオヴァールのパォン・デ・ローと呼ぶ」なんて決まりを作っても、ポルトガルではダメでしょう。